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潤一郎全集あれこれ(56)

〇秋風

 

朝起きると私は二階の縁側に出て空を見上げた。塩原温泉はこの日も雨だった。せっかく秋晴れの空を楽しみに湯治旅を長引かせたのに、雨はやむ気配が無かった。交通も滞り新聞が来なくなり、食糧も乏しくなった。妻の妹S子が、何日か遅れてS子の彼Tも来た。やっと雨が上がった。私はS子とTを連れて散歩に出た。歩きながら歌を歌い、温泉に入り、栗を拾った。あけびの実を手で持ったTは言った。「ばかに冷たいもんですね。」

 

これも、読んだ人は分かると思いますが「あらすじ化」超困難作です。

ポイントは、S子の人魚の場面を入れるかどうかです。とても印象的な場面ですから。

ものすごく迷った末に、私は入れませんでした。

単純に、やましさの裏返しです。

 

ちなみに「水島君の挿絵」というのはこんな感じです。

 

 

やはりあらすじに含めるべきだったでしょうか……。


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