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海外の長篇小説ベスト100〜第10位(9)

結局「悪霊」で一番謎なのは「スタヴローギンばかりなぜモテる?」というところだと思います。

 

若い女性の登場人物で、スタヴローギンにたぶらかされなかったのはソフィア(スタヴローギンと会っていないから当たり前ですが)だけです。

イケメンなので女性が惚れてしまうのは仕方がないとして、解せないのは「混沌の猿」ピョートルまで心酔しきっていることです。

ニヒルさと寂しさの危ういバランスが、女性の母性本能をくすぐり、ピョートルには得体のしれないカリスマ性に見えたのでしょう。

 

スタヴローギンを一言で表すなら「小説を書かない太宰治」です。

最後、自分一人で人生に決着をつけた点は太宰よりちょっとだけ立派だったと思います。


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