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海外の長篇小説ベスト100〜第10位(7)

さて問題の終盤です。

 

個人的にはピョートルくんがこのままいろんなものをぶち壊し続けてくれると最高でした。

あるいはステパンにもう一度スポットライトが当たっても面白かったと思います。

いや、スポットライトは当たったのですが、別の登場人物のおかげでまたまた全てがかすんでしまいました。

 

言うまでもなく、スタヴローギンです。

 

「悪霊」の謎めき度の99%はこのスタヴローギンが担っています。

まず過去がよく分からない。

それから今も、何がしたいのかよく分からない。

大ヒントとして「告白」も読者に提示されますが、あんまり理解に役立ちません。

「告白」では彼が過去に犯した大きな罪が明らかになります。

 

この罪のせいで俺は常に死を望むようになった……、

 

という告白であれば非常に分かりやすいです。

しかしそうではありません。

この事件の前からスヴローギンは捨て鉢でしたし、この事件のあとも一ミリも変わらず捨て鉢です。

 


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