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潤一郎全集あれこれ(47)

〇十五夜物語

 

浪人の友次郎は寺子屋を細々と営み、妹のお篠は針仕事でそれを支えた。友次郎には妻がいた。兄妹の亡き母の治療費の支払いのために吉原で三年の勤めを果たしていたのだった。年季が明けた。ようやく帰ってきた友次郎の妻お波は穢れた身体を呪い生きる力を失っていた。それを見て友次郎も自分を呪い始める。二人を支えようとするお篠、しかし母の命日も近い満月の夜、友次郎とお波は命を絶った。一人残されたお篠は泣き叫ぶ。

 

〇或る男の半日

 

間宮は小説家、金遣いは荒く執筆ははかどらず、借金取りと編集者の督促と妻の小言に追われる日々だった。今日も編集者が来ている。二人の会話はすぐ雑談となり、最後はハワイ移住の話になる。次に来たのは建具屋。障子の入れ替えのはずが、施工費がどんどん膨れ上がる。次に文学生が現れる。間宮は自慢話かたがた洋服屋の紹介を頼んでしまう。客は帰った。妻の小言に、家賃の安い郊外へ引っ越す案で答える間宮。またもや妻の小言。


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