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潤一郎全集あれこれ(46)

〇兄弟

 

兼家の姫君の悩みは父と叔父兼通が不仲であること。姫君は一家の望みどおり上皇の女御となったが、兄弟間の出世争いは続いた。人徳に厚い兼家が中納言になれば、陰謀に長けた兼通は関白となった。ついに兼家は左遷させられ、兄弟の争いにけりがついたかと思われたある日、兼通が病に倒れ立場は逆転する。上皇の女御の部屋では祝いの宴が催された。没落した兼通一族を笑う一同。そんな喧騒の中、女御は眠るように息を引き取った。

 

これもあらすじにまとめるのが難しい作品です。

夕占問ひ(ゆうけとい)、元方の悪霊、兼通の闘病、乳人の博識ぶりなどなどばっさり切り捨てての、このあらすじです。

 

〇前科者

 

己は前科者だ。そうしてしかも芸術家だ。己の絵を高く評価してくれるK男爵から金をせびっては自堕落な生活を続ける毎日だ。Kも最近では金を出し渋ることが多いが最後には財布を開いてくれる。しかし普段から己を憎んでいたKの家令のせいで己は詐欺罪で逮捕されてしまった。己は告白しよう、己はたしかに悪人だ。微塵も誠意のない人間だ。ただそのかわり、己の芸術だけは本物と思ってくれ。芸術こそが真実の己だと思ってくれ。

 


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