これからの医療、これからのクリニック(4)

もう一つ大切なことがあります。

 

以前書いたことの繰り返しですが、実は「日帰り手術」という名前の手術があるわけではありません。


痔にはいろいろな種類があって、それぞれに対してそれぞれの治療法があります。
そのうちの一部、入院しないでおこなえる処置や小手術のことを「日帰り手術」と呼びます。

ですからいろいろな病気に対していろいろな「日帰り手術」があるわけです。
一つの病院でも設備の関係で、できる「日帰り手術」とできない「日帰り手術」が当然あります。
また技術的には可能だけれども医師の信念に基づいて日帰りでおこなわない場合もあります。

 

大きな専門病院でもすべての「日帰り手術」ができるわけではありません。

「日帰り手術」を大々的に謳っている病院でも、全ての肛門疾患を日帰りで治せるわけではありません。

 

皆さんが病気になった時、病院の規模、診療内容、診察時間、場所などいろいろ条件を考え合わせて病院を選んでいると思います。

お尻のトラブルの時も同じです。

「日帰り手術」という言葉にとらわれすぎない方がいいと思います。


これからの医療、これからのクリニック(3)

消化器科の医師として「入り口から出口まで何でも診る!」と自負して開業した私ですが、そんなのは自慢にも何にもならない時代になってきたようです。

 

たとえば当院は「肛門科」の看板を出していますが、注射治療などはおこなっておりません。

お尻が膿でぱんぱんに腫れ上がって歩くこともできない、そういう方に対しては緊急的に切開治療をおこなうことはあります。

ですが外科的な治療(注射治療も含めて)が必要な方に対しては、なるべく早くしかるべき病院を紹介することになります。

 

じゃあ最初から注射治療をしている病院に行けば二度手間にならなくてすむじゃないか。

 

まったくそのとおりです。

ただ、お尻のトラブルを訴えて当院を受診される方の半分は、薬を何日か塗れば治ってしまう程度の軽症です。

その残りの半分は薬さえ必要でない「病気未満の異常」です。

 

 


これからの医療、これからのクリニック(2)

医療の細分化についてはこの欄でも時々書いてきました。

 

大きな病院に呼吸器内科として赴任してきた若い医師が、ある時上司に訴えたそうです。

彼に定期的にかかっている患者が「昨日からお腹が痛いのだが」と腹痛の診察を希望したのだそうです。

呼吸器の専門家である自分に腹痛を診させるとは何事か! とその若い医師は怒っていたとか。

 

これは元ネタにずいぶん大きな尾ひれがついてできた作り話だと思います。

しかし医療は確実に、これが笑い話でなくなる方向に向かって進んでいます。

 

肛門科もそうです。

 

もともと肛門科は消化器外科の一つのジャンルでした。

胃癌の手術をする医師がお尻の病気の診察をして手術もしていました。

ところが今はそうではありません。

 

消化器外科医なら肛門も診れるだろうと思って大病院の消化器外科を紹介すると断られたりします。

肛門疾患や乳腺疾患は今や、その看板を出しているところでしか診てもらえない病気になってしまいました。


これからの医療、これからのクリニック(1)

平成という時代が終わります。

 

この三十年で医療もずいぶん変わりました。

そしてこの変革は今後、さらに勢いを増すことでしょう。

 

松本胃腸科クリニックも変わっていきます。

 

まずもっとも身近なところでは

 

近日中にレジ袋は有料になります。

 

二か月ほどの周知期間を置いて、その後は一枚5円いただくことになります。

どうかご理解のほどよろしくお願いします。


夢見る映画〜20世紀の100本の14本目の(3)

しかし、やっぱり一番引っかかるのは「5分間の猶予」です。

 

魚雷を食らってしまった駆逐艦に対して潜水艦艦長は「退艦のために5分の猶予を与える」と言います。

駆逐艦艦長はそれに対して「猶予をくれて感謝する」と返信して、油断させて、その隙に反撃を開始するのです。

 

ちょっと、いや、ものすごく卑怯です。

それまでのハラハラドキドキを返せ、と言いたくなります。

 

とまあ、名作と言われている割に突っ込みどころの多い映画ですが、やはり「潜水艦もの」の嚆矢(こうし)としてランクインさせるべき作品ではあるのでしょう。

 

ところで、軍事オタク、兵器マニアの皆さんのこの作品に対する評価をネットで調べてみると面白いです。

時代考証がしっかりしているという人もいれば、無茶苦茶だという人もいます。

両艦長の知的攻防を楽しんでいる人もいれば、噴飯物の作戦だとこき下ろしている人もいます。

 

どうせならディスクの裏音声で軍事オタクたちの座談会を収録すればいいと思います。

「この部分のこの行動はおかしい!」

「いやこの艦長はこう考えて、あえてその行動を取ったんだ」

などなど。

最初はなごやかに始まっても、きっと最後には取っ組み合いの喧嘩になると思います。

でもその方が本篇よりも面白いかもしれません。

 


夢見る映画〜20世紀の100本の14本目の(2)

この渋い二人が海面を挟んで息詰まる知的バトルを繰り広げる、……と言いたいところですが、いろいろもどかしいところもあります。

 

まず、兵器や作戦の細かな機微がよく分かりません。

たとえば、レーダーとソナーの使い分け、それぞれの精度、

「造泡カプセル」と呼ばれる音響煙幕がどの程度有効なのか、

潜水艦が魚雷を発射するために必要な条件、などなど。

 

せっかく両方の艦にそれぞれ新米兵士が乗り込んでいるのですから、新米兵に上官に質問させて欲しかったです。

「今発射したのは何ですか?」

「ばかやろう、造泡カプセルも知らないのか、あれはな……」

という風に。

 

閉鎖空間に閉じ込められて精神のバランスを失いかけた乗員のために、潜水艦艦長は軍歌のレコードをかけます。

当然駆逐艦に見つかってしまいます。

ところがこのために圧倒的に不利になるわけでもなく、逆に士気を高めて英雄的な反撃に出るわけでもなく。

せっかくのエピソードなのに作劇上、あんまり有効に機能しませんでした。

 

「艦長! 音楽なんかかけたら敵に見つかってしまいます!」

「どっちにしろじり貧だ。どうせなら好きなだけ爆雷を落とさせてやろう。実は敵の爆雷攻撃のパターンで気が付いたことがあってな」

という会話でもあればよかったのですが。

 


夢見る映画〜20世紀の100本の14本目の(1)

14本目は1957年、ディック・パウエル監督の「眼下の敵」です。

 

 

第二次大戦中の大西洋を舞台に、駆逐艦と潜水艦の戦いを描いた男くさい映画です。

 

1957年といえば、終戦後まだ13年。

戦争の記憶がまだ生々しく残っている時期です。

興味深いのはこの「生々しい」時期に作られたにも関わらず、必ずしも「アメリカ万歳」ではないところです。

 

米軍駆逐艦艦長はかつて新婚の妻を独軍潜水艦「Uボート」の攻撃によって失っています。

「それでUボート狩りに情熱を燃やしているのか?」と訊かれた彼はこう答えます。

「これは私の戦争ではない」

 

一方の独軍潜水艦館長も大のナチス嫌い、ヒトラー嫌い。

さらに、機械化されて人間味が失われた近代戦争も嫌いな偏屈オヤジです。

 

この二人の設定が心憎いです。

 


大師道をゆく第7回(10)

今年の「風吹岩ハイク」には目的がありました。

 

昨年は下山後初詣に行こうと思って芦屋神社に向かったのですが、ものすごい大行列に恐れをなして帰ってきてしまいました。

 

 

結局昨年は初詣はできずじまいでした。

 

でもよくよく考えてみれば、わざわざ芦屋神社に行かなくても、風吹岩の登山路の途中にはお社があります。

そこで参拝すればれっきとした初詣になります!

(ごめんなさい、今までは完全にスルーしてました)

 

高座の滝のそばにある、ちっちゃなお社です。

 

 

立派な鳥居もあります。

 

 

名前が実に素晴らしい!

 

 

素晴らしい一年になりそうです!


大師道をゆく第7回(9)

それからお正月には恒例の「風吹岩清掃ハイク」に行ってきました。

 

ゴミ袋を持っていったのですが、今年は何と! ゴミが全然ありませんでした。

日本人のマナーがこの一年でぐっと向上したのか、それとも私より先に誰かがゴミを拾ってくれたのか謎ですが、ネコたちもひどく喜んでました。

 

 

 

 

ちなみに3枚めの写真の上の方の黒い物体は今年の干支のお方です。

写真では全然分かりませんが、ネコたちとも仲良くやっているようです。


大師道をゆく第7回(8)

それにしても六甲最高峰から宝塚に至るまでの道の退屈なこと!

 

道が単調で印象的な目印がありません。

眺望も悪いし、足元も悪いです。

 

こんな道を3時間近くも歩くのは人生の無駄です。

そこで個人的に(こればっかり)「六甲全山縦走芦屋ルート」というのを提唱します。

最高峰から芦屋に向かって南下するのです。

 

これだと局面にいろいろ変化があって楽しいですし、途中には風吹岩という絶景ポイントもあるし、山道を抜けてからの下り坂も歩きやすいです。

(宝塚塩尾寺からの下り坂は無意味にしんどい!)

 

「それでは全然縦走になってないじゃないか!」という反論もあるかもしれません。

そこでこういうルールを勝手に決めました。

 

「高取、再度、高尾、摩耶の三角点と凌雲台最高峰間のアップダウンを全てクリアした場合は芦屋ルートという裏技を使うことができる」

 

少々強引でしょうか、でも裏技も立派な技、ということで。


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